リテールビジネス研究所

R・B・Kおもてなし調査隊がいく!今月のPATROLvol.42~47

年間1,300以上のショップを見ている専門調査員「R・B・Kおもてなし調査隊」がリアルな現場をレポートします。

今月のPATROL vol.47

vol.47
2017 Jun

[高尾山 高橋家]

笑顔も挨拶もなしの老舗蕎麦屋
でも、本当は温かい心遣いも。。。

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SHOP DATA>>>蕎麦座 高尾山 高橋家

住所:東東京都八王子市高尾町 2209
TEL : 042-661-0010

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
40点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

良い商品なのに接客スタッフが台無しにしている 老舗の蕎麦屋。ホント、残念です
by 調査員A.M

新緑がまぶしい G.W。ここ数年ミシュランガイドで三ツ星を獲得し、駅の隣接地に温泉施設も出来て大人気の高尾 山に行ってきました。高尾山と言えば、名物とろろ蕎麦。今回は山頂ではなく、麓にある蕎麦街道でとろろ蕎麦を堪 能することにしましたどのお店も外まで行列ですごい人。 さてさてどのお店に入ろうか。。。

店舗に行列ができた時、スタッフの対応力で店舗の印象は変わる。この日、無駄ない動きはとっているが、 基本的なことが全くできていない。基本の重要を再認識してほしい!

外まで行列でも、スタッフは一切出て来ず、
お客様同士で声を掛け合ってウェイティング

どのお店も同じように外まで大行列。外国人観光客もたくさ んいらっしゃいました。そんな中で一軒だけ、やけに行列の 動きが早いお店がありました。「ここ美味しいらしいよ」という 他のお客様の声も聞こえてきたので、20 名程の列の最後 尾につきました。どれだけお客様が並ぼうと、お店のスタッフ は外に出て来ることは 1 度もなく、お客様同士で「こちらが最 後尾でしょうか」など声を掛け合って列についていました。

挨拶はないけれど、お客様をよく見て、状況に
合わせた座席への誘導はお見事。

列に並んで 10 分も経たない内に、店内への誘導がありました。中に入るとそこにも 30 席程のウェイティングスペー ス。男性スタッフは挨拶もなく、無表情でウェイティング表 に名前と人数を書くよう指示をしていました。名前と人数を 書き終えて待っていると、かなり早いタイミングでどんどんお 席への誘導が始まりました。「○○様 3 名様はベビーカー があるので奥のテーブル席がよろしいですね」「△△様 7 名様はお座敷の方が便利でしょうか」などお客様をきちん と見ており、大人数でも離れ離れにせず、他のお客様と相 席にすることもなく、テキパキと案内していました。

笑顔も説明もなく、不機嫌そうな対応なのに、
商品には優しい心遣いが。。。

私達はお座敷を勧めてもらい、案内係の女性スタッフが、「あちらへ」と手で示した場所に落ち着くと、「お水やお茶はセルフですから」という声が遠くから聞こえてきました。オーダーの時、名物のとろろ蕎麦に載っている生玉子を別の器に分けてもらえないかと相談すると、険しい表情で「できません」と一言。「では抜いてもらえますか?」と聞くと、「お値段かわりませんが」と不機嫌そうに言われました。仕方なくそれでお願いすると、なんと、玉子のかわりにジュンサイやとんぶりがサービスされていました。スタッフからは何の説明もありませんでしたが、先ほどの冷たい対応が帳消しになるような嬉しいサービスでした。笑顔なし、挨拶なし、説明なしの高橋家。 本当は優しい心遣いや美味しいお蕎麦を提供しているのに、本当にもったいない接客だと感じたお店でした。

今月のPATROL vol.46

vol.46
2017 May

[おしお 和店]

本場月島のもんじゃ店
初めてのお客様に優しい誘導が◎

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SHOP DATA>>>おしお和(なごみ)店

住所:東京都中央区月島1-21-5

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
85点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

満席状態の店内。掲げたコンセプトは スタッフに浸透しているのかby 調査員A.M

桜満開の4月上旬、隅田川沿いのお花見スポットから徒歩圏内の月島もんじゃストリートは、お花見帰りの観光客でどのお店も賑わっていました。70店舗以上あるもんじゃ店から、「食材や調理法、空間から接客まで、お客様をおもてなし」というコンセプトに惹かれて予約したこのお店。はたしてどんなおもてなしをしてくれるのか。

特に予約する店は、メニューの事前検索は必須。オーダー時に会話しながらメニューの提案や焼き方のパフォーマンスがあると一気に盛り上がる。飲食もライブ感はマストです!

「お客さんがお座敷じゃ嫌だって言うんです」
まる聞こえの会話にガッカリ・・・

入店すると、元気なスタッフの挨拶がこだまする。予約の名前を告げると、2階のお座敷に案内された。こちらの連れの中に足を痛めている友人がいたため、「掘りごたつ式の席かテーブル席に替えてもらえないか」と頼んでみた。すると、スタッフは黙ってその場を離れ、厨房から「店長、お客さんが、お座敷じゃ嫌だって言ってるんですけどぉ」という不機嫌そうな男性の大きな声が聞こえてきた。ちょっと嫌な気分で待っていると、女性スタッフが走ってきて、「すみませんでした。只今ご用意できますので、1階へどうぞ」と頭を下げた。

興味を引く会話で商品をおすすめし、
スムーズにオーダーを取る!

気を取り直して1階席に落ち着くと、先程とは別の若い男性スタッフが鉄板の準備をしにやってきた。元気な挨拶に続けて「当店は初めてですか?」と聞き、お勧めメニューを紹介した。その後は、だまってこちらの注文を待つのではなく、最近来店された芸能人の話を始め、そこで好評だったメニューをさり気なく伝えてくる。「じゃ、それもお願い」という流れになり、メニューは数あれどあっと言う間にオーダー完了。スタッフは目を見て会話をしながらも手を休めず、準備とオーダーをスムーズに完了させた。

笑顔の巡回で声を掛け、
お客様の「こまった」をあらかじめ回避

スタッフは、「最初だけは僕らが焼きますから、よ~く見ていて下さいね。次からはみなさんに焼いて頂きますからね」と言って、手際よく説明しながらもんじゃを完成させた。2枚目以降は、宣言通りスタッフは手を出さないが、「うまく焼けましたか~」と、通りがかりに笑顔を見せた。放置せずに気に掛けてくれるので、こちらも安心。リラックスして食事を楽しめ、『あんこ巻き』をオーダーした際は、「アイスクリームと一緒に食べるとすご~く美味しいんです」と言うので、仰せのままに追加オーダー。月島ビギナーにはぜひお勧めしたい、誘導・おすすめ上手なお店だった。

今月のPATROL vol.45

vol.45
2017 April

[Petit coucou]

三浦海岸の小さなカフェ
  知人を招いた時の様な温かみが◎

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SHOP DATA>>>Petit coucou

住所:神奈川県三浦市南下浦町上宮田1527-10
関連URL:http:// petit-coucou.com/

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
100点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

笑顔が見えてきそうな受話器越しの明るい対応が、店舗への期待を高めたby 調査員J.S

以前、頂いたマカロンがあまりに美味しかったので、店名をメモしておいた三浦海岸のカフェ。思い立ったのはバレンタイン前日の2月13日、まずは電話で確認することに。売り切れだったのは残念だったが、受話器越しに笑顔が見えてきそうな明るく感じの良い対応に心を動かされ、日を改めて店舗に足を運んでみることにした。

パティシエだけに徹して、お客様を放置しているケースが多々あります。パティシエからのさりげない商品説明や笑顔の対応はまさに、スイーツ以上の至福な時間になります

聞かれる前に商品をアピール
興味を引かれる話は作り手ならでは

11時の開店直後に店のドアを開けると、小柄な女性が1人。「いらっしゃいませ」の明るい声が、あの電話の相手だとわかる。後日HPで調べるとそのスタッフは作り手であり、店頭にも立っていたということになる。お目当てのマカロンを購入した後、イートインでケーキを食べたいと告げると、スタッフの方からショーケースに並んだケーキについて説明を始めた。どの商品についても、味だけでなく材料などの詳しい説明があり、「桜のタルトは塩気もあるからワインにも合う」など、商品を把握した作り手ならではの話もあった。

お客様の気持ちを読み取り
先回りした行動ができている

店内はしばらく2人だけだったので、席でケーキを待っている間に「マカロンは朝イチで来ないと手に入りませんか?」と声を掛けてみた。手を動かしながらもこちらを見て、「最近は数が少ないので、あらかじめお電話を頂ければ確実です」と、にこやかに答えた。そして、ケーキとカプチーノを楽しんでいると、マカロンの種類と価格を小さな紙に書いて席まで持って来て、改めて詳細を案内してくれた。話し方はとても丁寧で、視線を合わせるように膝をついた姿勢で話をしてくれた。帰りにパンフレットの有無を聞いてみようと思っていた気持ちを先に汲み取ってくれたようだった。

たとえ混雑しても
お客様1人1人を大切にした丁寧な対応

その後、常連らしき親子連れグループが入ってきて、店内は賑やかになった。他にスタッフはいないので、当然のことながら忙しそうにしていたが、追加購入のクッキーをレジに持って行くとすぐに気付き、「ありがとうございます」と笑顔で挨拶。そして、こちらがトイレに行っている間に商品のラッピングは全て済んでいて、お渡し用の手提げ袋ももちろん用意されていた。スタッフ1名で店舗が混雑すると、こちらの方が気を使うことも多いが、そんなことは全く感じさせない対応だった。会計後は出口まで付き添ってくれ、「お気をつけて」とひと言添えてお見送りがあり、気分良く店を出る事ができた。

今月のPATROL vol.44

vol.44
2017 March

[ミスターミニット]

無口で気難しそうな
  職人イメージが一変!

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SHOP DATA>>>
ミスターミニットウィング高輪EAST店

住所:東京都港区高輪3-26-26京急ショッピングプラザウィング高輪EAST1F
関連URL:http:// www.minit.co.jp/

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
85点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

相談してよかった!
丁寧な説明とアドバイスに感謝by 調査員Y.M

往訪は2月の下旬。ウィング高輪で買い物をした帰りに立ち寄りました。夫が数年愛用しているお気に入りの革靴がくたびれ顔になってきて、お直ししようか新調しようか悩んでいたので、相談してみることに。当日はその靴を持っていなかったけれど、こちらの話をよく聞いて、とても丁寧に、対応してくれました。

まるで、ロープレ大会時のような素晴らしい接客内容には正直驚きました。お客様へのアドバイスは、分かりやすい日常の例えがキーになる!ということですね。近所にほしい♪

「どのようなご用件ですか?」
お声掛けがある事でお客様は話しやすい

入店前、スタッフ達は無言で作業に没頭していましたが、入店するとすぐに気付いてこちらに目を向けました。こちらから「すみません」と声を掛けないとカウンターに来てくれないような店舗も多いのですが、ここのスタッフはすぐに作業の手を止めて挨拶し、カウンターまできて「どのようなご用件ですか?」ときちんとお声掛けもしてくれました。あくまで相談だけだったので、『悪いな・・・』と思っていましたが、話を聞く姿勢でこちらを迎え入れてくれたので、安心して話を切り出すことができました。

知識が感じられるプロの説明が
大切な物を預けられる安心感につながる

革靴の劣化状態を口頭で説明し、修理できるか相談しました。すると、「現物を見ていないので正確ではありませんが」と前置きし、その劣化の原因などを推測しながら、直す場合の工程や料金を説明してくれました。「汚れ落としだけで直せたら5千円で4週間」「ひびの上から色を重ねて塗り込むと7千円で1か月以上」など、料金表や説明用の靴を見せながら具体的に話をすすめてくれ、わかりやすい説明でした。安くはない修理ですが、「こちらで直せるかも知れないので一度お持ちください」のひと言もあり、お直しに出す決心がつきました。

女性のメイク落としに例えた
靴のお手入れの話が印象深かった!

スタッフは、一方的に説明をすすめるのではなく、こちらの話もよく聞いてくれ、普段の靴のお手入れに関する話にも会話が広がりました。一番惹きつけられたのは、「女性のメイク落としと同じように、靴も時々はクレンジングしないと、靴墨の重ね塗りでガサガサになり、ノリが悪くなるんです」と言われた時でした。専門的な話と説明が多かった中で、このように分かりやすい例えを出したアドバイスは初めて!ましてや、スタッフは男性だったので、とても印象に残りました。その会話をきっかけに、今まで以上に靴に対する愛着も深まり、それ以来、日々のお手入れに気を付けています。

今月のPATROL vol.43

vol.43
2017 February

[サロン・デュ・ショコラ2017]

パリ発、チョコレートの祭典
開催15回目の会場はホットでした!

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SHOP DATA>>> サロン・デュ・ショコラ2017

会場:東京国際フォーラム
開催期間:2017.2.2(木)~2.5(日)

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
60点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

待ちに待ったこの日!洋服より、コスメより、2月は最優先でショコラLOVE♪by 調査員 N.M

毎年楽しみにしているこの祭典。遠くの地に行かなくても世界中の有名チョコレートが買える、または未知のチョコレートに出会えるというワクワク感がたまらない。今回は17か国約100ブランドがラインナップ。このチャンスどう生かそうか、何から狙おうか、入場前に楽しみながら考えるのも醍醐味。ちなみに、昨年より予算アップしたのは内緒です

バレンタインデーは、1300億円の経済効果と言われているが、今や贅沢チョコは、自分自身の特別な嗜好品に。戦場(イベント会場)の三種の神器は①スムーズな誘導②スピーディな会計③休憩場が必要なり。

オープン前の長蛇の列は想定内
スタッフは手慣れた様子で完璧な誘導

土曜日、会場到着はオープン30分前。長蛇の列に少したじろいだが、それは想定内。「4列にお並びください」「お進みください」「この先、列を離れるとお連れ様と合流出来なくなります。お気を付け下さい」と、管理スタッフは昨年以上の人数が動員された模様。しっかりと声を出してキビキビと誘導し、会場MAPを配るスタッフの役割も明確。お陰で、2時間半待ったが、最小限のストレスで待機できた。一番のお目当ては、異なるブランドをひと箱に詰め込んだ『サロンデュショコラ限定セレクションBOX』!

購入だけではない
作り手との交流の場も提供している

今回も多くのショコラティエが会場に来ていて、商品を購入するとサインがもらえたり、写真が撮れるのもサロンデュショコラの醍醐味。ワインや日本酒などと同じように、作り手と会えるというのは、ファンにはたまらない機会なのだ。私も時間があれば一緒に写真を撮りたい、しかし、最優先は購入。はやる気持ちをおさえつつ、ターゲットに向かって一直線。オープン前に会場に到着したにもかかわらず、残念ながらお目当ては完売(涙)。しかし、一緒に来た友人には別の店舗の列に並んでもらい、目的の商品をゲット!ショコラティエの撮影にも成功したので、インスタにアップしようかな。

お客様にとって会場内は戦場!
休憩場の確保がさらなる客単価アップの鍵

約5時間をかけて7ブランド11個の商品をゲットし、もう少し見たい・欲しい気持ちもあったが会計へ。カード払いにしたいところだが、カードの列はやはり進みが遅いので、少しでも待ち時間を短くしたい私は現金払いを選択。スタッフ達は笑顔を絶やさずテキパキと対応し、賞味期限の確認も徹底していて見事な対応だったが、何とかもう少し並ぶ時間を短縮できるような工夫はないものかと、イライラは隠せなかった。友人も私も心は満たされ満足したものの、身体はヘトヘト。少し休みたいのに、休憩できる場所がない。イートインスペースはスタンディングテーブルのみで大混雑だし・・・。

今月のPATROL vol.42

vol.42
2017  January

[ dans marché明石店 ]

明るく元気に焼きたてをアピール
通いたくなる駅近のパン屋さん

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SHOP DATA>>> dans marché 明石店 

住所:兵庫県明石市大明石町1-1-23ピオレ明石東館1F
関連URL:http://www.dansmarche.co.jp/

おもてなし評価
総合 挨拶 grade
90点 笑顔 grade
パーソナルな対応 grade
grade 再来店したいか grade

パンブーム真只中
通い続けたいパン屋って?by 調査員 A.S

JR明石駅を降りてすぐのピオレ明石1階にあるパン屋さん「ダンマルシェ」。平日の夕方、店舗の前を通るとパンのいい香りがふんわり漂ってきたので、思わず足が止まってしまいました。『おしゃれ』というより、『身近な』という雰囲気の店舗は、清潔感もあって気軽にパン選びが楽しめそう。気に入ったら、デイリー使いで通いたいな、と思い入店。

今や日本の主食はパンが米を上回り、世界のパン屋も増加し、商品種類も数百種。スイーツ同様プチ贅沢のアイテムの1つにもなっている。そろそろ、商品の良さを伝えるパン屋が増えてくることに期待している。

入店すると、目が合ったスタッフから
即座に挨拶が。にっこり、いい笑顔♪

入店時の店内はお客様でにぎわっていて、レジもフル稼働。 そこへちょうど女性スタッフがトレーとトングを運んできて、こちらと目が合うと「いらっしゃいませ」と明るく挨拶し、にっこり微笑んでくれました。ショップのイメージにぴったりのいい笑顔で出迎えられるのは気持ちの良いものです。真っ白で清潔な白衣や見やすい文字のネームプレートも好印象。忙しく、作業や接客に追われると、おろそかになりがちなアイコンタクトや笑顔ですが、とてもよく出来ていました。

店内中央に立ち、元気に声出し!
私に向けたお声掛けがあると、もっと良し

商品を見始めて少しすると、焼きたての商品をアピールする元気な声が聞こえてきました。声の方を見ると、陳列の中央に若い男性スタッフがいて、声出しをしていました。品出しの際に商品をアピールする声出しの様子はよく目にしますが、品出しを終えるとすぐにその場から去ってしまう場合が多いですよね。しかし、ここのスタッフは違いました。お客様の方に顔を向けながら、しばらく元気に声出しを続け、「試食がある」事もアピールしていました。試食の言葉につられて私から近づいてみたのですが、そこは残念。なかなか私に向けて「ご試食どうですか」と言ってくれない。試食したいオーラ全開でいったのに・・・。

「個人的にも好きなんです・・・」
そう!そうゆう意見聞きたいのです!

「試食していいですか?」と私から声を掛け、商品についていくつか質問しました。明るくハキハキとした口調で答えてくれ、とても話がしやすかったので、「明日の朝食用に何か欲しい」「温め直しがいらないもの」と相談してみました。すると、少し悩んでから、「こちらがお勧めです」「個人的にも好きで」と言って冷蔵保存しても硬くならないサンドイッチを勧めてくれました。私自身が目星をつけていた商品ではなかったけれど、『個人的にも好き』という言葉が決定打になり、購入する事にしました。スタッフの本音のような言葉って、響きます!次回はディナー向けのパンを相談してみようかな。

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