R・B・Kおもてなし調査隊がいく!今月のPATROLvol.126~131
年間1,300以上のショップを見ている専門調査員「R・B・Kおもてなし調査隊」がリアルな現場をレポートします。
vol.127
2024 February
人気店ゆえのもどかしさ
SHOP DATA:>>> クレープリー・アルション
住所:大阪府大阪市中央区難波1-4-18
URL:https://www.anjou.co.jp/shop/crepe/
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | |
---|---|---|
70点 | 笑顔 | |
パーソナルな対応 | ||
再来店したいか |
難波の人気店クレープリー
by 調査員T.O
資格取得のための講座で知り合った友人とランチ。彼女の誕生日直前ということもあり、リクエストに応えて彼女のお気に入りの人気店クレープリーを訪問することに。三連休初日ということもあり、開店時間の11時に予約をしたうえで当日を迎えた。
ルールは各店に存在する。特に人気店であればオープンと同時に、ランチ戦争がはじまる。スタッフはルールに沿って案内することは否めないが、寒い小雨降る日に、外で並んで待つ身への考慮もほしい。 ルールの伝達は、表情ひとつで緩和されるのだから。
2分のフライングに怪訝な表情
朝から生憎のお天気。肌寒く、小雨のそぼ降る中、予約時間の2分前に店に到着した。人気店だけあって既に行列が出来ている。傘をたたみながらガラス戸を押し開き、店内に入ったところ、入口にいた 女性スタッフが怪訝な表情でこちらを見る。「あの、11時に予約している…」 こちらの言葉が終わる前に「開店前なので、外で待っていただけます?」と言い放たれた。
追い出されたわけではないけれど…
小さい個人店では無いし、若いスタッフに臨機応変で柔軟な対応を求めるのが難しいのは仕方がない。開店準備に追われてカリカリしているのも理解はできる。素直にあと2分、外で待つことに。店の外壁に赤い木枠の大きな窓があり、厨房の様子が見える。若いスタッフが5~6人楽しそうに談笑しながら準備をしているのが見える。和気あいあいと活気のある雰囲気は決して嫌いではないが、 何人ものお客様が雨の降る中、震えながら開店を待っている状況にもう少し配慮がほしいとモヤモヤしてしまった。
ソツのないマニュアル接客
11時を少し過ぎ、扉が開いた。「ご予約のお客様、どうぞお入りください」と、マネージャークラスらしきスタッフからの声がけ。 入口で予約名の確認に続き、 お誕生日クーポンの画面確認などに手間取る友人。 座席でオーダー時に確認すればスマートなのでは?と思ったが、このお店のマニュアルなのだろう。テーブル担当は、ソツなく接客をこなしてくれた。蝋燭を立てたバースディケーキのプレゼントや写真撮影等、 気の利いたサービスなだけに、表情が硬かったのが残念だった。
vol.126
2024 January
お腹も心も満たされる空間
SHOP DATA:>>> SAVATOMY(サヴァトミー)
住所:大阪府大阪市中央区安土町1-4-11
URL:https://www.instagram.com/savatomy_osaka
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | |
---|---|---|
100点 | 笑顔 | |
パーソナルな対応 | ||
再来店したいか |
2023年2月オープンの 『 シノワビストロ 』
by 調査員C.O
昨年、喪が明けたばかりの友人と久しぶりの会食。 子一人で諸々の手続きをする大変さを知っているだけに、美味しい日本酒で労おうと声をかけた。 平日だし予約なしでも大丈夫だろうと高を括り、モノトーンのオールインワン(お悔みコーデ?)に身を包んで堺筋本町に向かったのだが…。
コロナが一段落し、友人との再会は、ご飯を楽しみながら語り合いたい。特にグループになると、酒がすすみ、声が大きくなるケースがあるが、客から注意することは出来ずに場所を変える事もある。常に店全体に目を配り、目につくことがあれば店からのお声掛けをお願いしたい。
予約なしの初訪問に 温かい笑顔でのお出迎え
お目当てのお店が、なんと、臨時休業! 寒空の下、近隣をウロウロしていると、ガラス張りのファサードのモダンなお店が目に留まった。 イーゼルを眺めているとガラス戸が開き、笑顔の女性が「こんばんは」。予約していないことを告げると、「大丈夫ですよ。準備しますので、中でお待ちくださいね」と、店内へ招き入れてくれた。
もしかしたらマニュアルなのかも知れない(笑)
それでも嬉しいコミュニケーション
おすすめのメニューを一通り説明し終えた後、女性スタッフがわたしに顔を向けると「素敵ですね…」 と一言。戸惑うわたしに「いらっしゃった時から、おしゃれな方だなって思って」と微笑みかける。 『男女二人連れのお客様は、何でもいいから、どこでもいいから女性をほめるべし』のマニュアルがあったのかも知れない…という穿ったものの見方をするのが大人のたしなみ(イヤなところ?)だという自覚はありつつも、わざとらしくないほめ言葉にもちろん悪い気はしない。否、むしろ嬉しい。 地味かっこいいコーディネイトを選んで正解だった。
絶妙な目配り、心配り
隣のテーブルのグループは、どうやら常連客のよう。仕切りのない開放的な空間なので、賑やかな会話が店内に響く。こちらの会話が聞き取りにくくなりそうな、盛り上がりが最高潮に到達する前の絶妙なタイミングで、グループに追加オーダーやお冷やのおかわりのお声がけに現れるフロアスタッフ。おかげで、こちらも要らぬストレスを感じずに最後まで気持ちよく食事を終えることができた。支払いを終えると男性シェフが厨房から挨拶に。フロアスタッフと共に、店外に出て見送ってくれた。
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